投稿

12月, 2024の投稿を表示しています

【京都市西京区】松尾大社カフェめぐり

イメージ
松尾大社散策は、まずランチから始まった。 Towanee 阪急「松尾大社」駅から徒歩15分ほどの距離にある「 Towanee 」は、住宅街の中にひっそりと佇む小さなカフェだ。 のぼりが出ていなければきっと見過ごしていただろう。 店内に入った瞬間、焼きたてのお菓子の甘い匂いがふわっと漂ってきた。 ピンクの壁が目を引くカフェスペースは、モルタル造形のお洒落な空間だった。 ちょうど12時過ぎでラザニアやオムライスなどの食事系メニューもあったのだが、私がオーダーしたのは「ブリュレ洋梨と柿の極厚ハニートースト」。 名前が長すぎて注文時に少し噛んでしまったが、そんな小さな恥ずかしさも運ばれてきたトーストの可愛さに吹き飛んでしまった。 ブリュレ洋梨と柿の極厚ハニートースト 単品 880円 ドリンクセット 1,155円 厚切りトーストの上には、美山牛乳アイスクリームの可愛いくまさん。 そしてキャラメリゼされた洋梨のコンポートは、カリッとした表面をスプーンで割って口に運ぶと、中からじゅわっと甘さ広がって美味しかった。 Patisserie & Cafe Towanee 住所:〒615-8293 京都府京都市西京区松室庄田町2-5 TEL:075-334-6039 営業時間:10:00~18:30 定休日:不定休 https://towaneee-106969.square.site/ https://www.instagram.com/Towaneee Cafe Andante 次に向かったのは「 Cafe Andante 」。Towanee からは歩いて5分ほどのところにある英国風カフェだ。 このカフェを目当てに松尾大社までやって来たと言っても過言ではない。 店内にはアンティーク調の家具が並び、どこか上品な雰囲気が漂っている。 その一角にはピアノが置かれていた。このピアノはインテリアではない。 実は、このカフェはkurageちゃんというピアニストが働いている店なのだ。 この投稿をInstagramで見る kuragechan(@kuragechan_piano)がシェアした投稿 インスタで彼と保護猫ハク様の動画を見て以...

幻の彼女と夢でデートする――[中検2級対策]作文(日文中訳)問題

イメージ
クリスマスを過ぎたらすっかり年末ムード。 家の片付けをしていたら、今年の初め、中国語検定2級対策のため勉強していたときのノートが出てきた。 「 合格奪取!中国語検定2級 トレーニングブック 筆記問題編 」に日本語を中国語に訳す作文問題が150問あるのだが、これを中国語教室の先生に添削してもらっていたときのノートだ。 本番の日文中訳問題はこのトレーニングブックほど難しくないが、実際に自分で文を書いてみると文法や語句の理解に役立つので(私の場合は特に複文対策に効果があった)、過去問と併用して取り組んでみるのがおすすめである。 そんな作文150問だが、かつて自分が書いた文を読むと結構な珍回答が多くて笑える。 せっかくなのでお焚き上げのつもりで、選りすぐりの作文5つをアップしようと思う。 70.この子はころころして、ますます可愛くなった。 私の回答:这个孩子长得很胖,越来越可爱了。 解答例:这孩子胖乎乎的,越长越可爱了。 「ころころ」をどう訳せばいいか分からず、苦し紛れに"长得很胖"と書いたが、やはり先生にツッコまれた。 「"长得很胖"はヒドイよ~!」 "长得很胖"だと、ただ「太ったね」と客観的な感想を述べているだけで、そこに相手への好意は感じられないらしい。 先生の感覚では「まるまるしていて可愛いね」と褒めるニュアンスを出したいなら解答例の"胖乎乎"でもまだ足りず、"白白胖胖"を使う方がいいとのことだった。 78.私はよく夢で彼女に会う。 私の回答:我经常在梦里跟她见面。 解答例:我常常在梦里梦见她。 「夢で彼女に会う」とはつまり「彼女の夢を見る」ということである。 私の回答だと「彼女」は「私」の夢の中でしか会えない、幻の女性のような印象になってしまう。 95.彼から長いこと電話がかかってこないので、何か変更があるのではと心配している。 私の回答:因为他很久没给我打电话,所以我担心有什么改变。 解答例:(因为)他好长时间没来电话了,(所以)我怕有什么变化。 "改变"は状況が180度ガラッと変わるときに使う。 なので"我担心有什么改变"と書いてしま...

【大阪市北区】四川料理 天祥 梅田店

イメージ
大阪でガチ中華といえば島之内のイメージだが、梅田にも本場の中国料理を楽しめる店がある。 夫が以前、職場の同僚に連れて行ってもらったという「 天祥 」がそうだ。 美味しいし日本語も問題なく通じるとのことだったので、私も行ってみることにした。 お店がある兎我野町はいわゆる歓楽街だが、不思議とごちゃごちゃした雰囲気はなく、案外静かだ。 「天祥」はそんな街の雰囲気と同じく、アットホームなお店だった。 夕食時には少し早い18時前に到着したせいか、店内は店主夫婦と思われる二人と、先客二人だけ。 全員が中国語で会話しているのを耳にして、店の本格さ(?)を実感する。 老板(店主さん)も老板娘(おかみさん)もフレンドリーで、私にもちょこちょこ日本語で話しかけてくれた。 疎外感を感じさせないように気遣ってくれているんだろうな、とその優しさに心が温まった。 さて、四川料理の店に入ったものの、その日は辛いものが食べたい気分ではなかったので、老板娘に辛くない料理を聞いてオーダー。 最初に出てきたのはよだれ鶏。 よだれ鶏といえばザ・激辛四川料理!のイメージが強いが、そもそも「よだれが出るほど美味しい」が料理名の由来であり、必ずしも辛いとは限らないのだとか。 「辛くないから大丈夫」と言わたけど私は半信半疑。 だって、真っ赤だしスパイスもたっぷり浮いている。 これは絶対辛いやつに違いない…と思いながら一口。 おお!本当に辛くない! 花椒の香りがすーっと鼻を抜けるが、あの痺れるような辛さは一切なし。 鼻水を垂らすことなく美味しく食べられるとは驚きだった。 千切り豆腐はどこか懐かしい家庭料理のような優しい味わい。 そして、気になったメニュー「ハムスイコ」。 老板娘が「揚げ餃子みたいなもの」と教えてくれたが、運ばれてきたそれは、イメージしていた餃子の形と違ってころんと可愛らしい。 こんがり揚がったきつね色の皮が食欲をそそる。 ひと口食べると、皮はもちもちでほんのり甘く、サクッと香ばしい。 中の肉だねは塩気が効いていて、甘い皮とのコントラストがクセになる味だった。 揚げ餃子というより、むしろ揚げ餅という方がしっくりくる気がする。 後で調べたところ「ハムスイコ」は「咸水角」と書くそうだ。 広東料理らしいが、名前の由来は...

【大阪市北区】鎌倉グリル 洋食ビストロ

イメージ
学生時代からの友人たちとちょっと早めの忘年会 …という名目で、ちょうど誕生日を迎えたばかりの友人のサプライズ誕生日会をしてきた。 「 鎌倉グリル 」という店に行った。阪急グランドビル29階にあるため高層階からの夜景が楽しめる。 窓際の席に通された瞬間、年甲斐もなくはしゃいでしまった。 手前にはヨドバシとルクアが遥か下に見え、奥には高層ビルが建ち並ぶ。そしてさらに遠くに瞬く無数の街の灯り。 高いところから見る夜の街なんてどこも似たような眺めだし、今さら感動なんてしないだろうと思っていたけど、不思議と見入ってしまう美しさだった。 さて、そんな景色を堪能しながらの忘年会スタート。 ~12/20【ボリューム満足!飲み放題付】忘年会デラックスコース 6,000円(※チャージ料込) 【前菜】 生ハム 季節果物コンフィ包み ポテトサラダのエッグロール 小海老のオーロラソースのピンチョス  貝柱とイクラのカルパッチョ 【サラダ】 サーモンと蕪のシーザーサラダ 【温前菜】 キノコのアヒージョ バゲット添え 【揚げ物】 ライスコロッケ 【肉料理】 国産イチボのグリルステーキ 【パスタ】 若鶏とポルチーニ茸のオイルパスタ 【デザート】 本日のデザート 【ドリンク】 飲み放題(120分制)※L.O.30分前 まずはサラダと前菜から。 生ハムの塩気とりんごの甘さが絶妙。 昔は生ハム+フルーツなんて邪道だ!と思っていたけど、今はこの甘じょっぱさが結構好きだったりする。 味覚って変わるもんだ。 あつあつのアヒージョ。 アヒージョって具はもちろんだけど、かりかりのバゲットでソースを掬って食べる瞬間がたまらなく好き。 (あ、ライスコロッケの写真撮るの忘れてた。) メインのステーキは見るからに美味しそうな焼き加減で期待大。 実際に味も良かったんだけど、筋が硬くてナイフでも切れず一苦労。 全員必死でもぐもぐ。会話が止まってしまい妙に静かな時間が流れた。 食べ終わってからみんなで顔を見合わせて笑ってしまったのは面白かった。 すっかり盛り上がり、あとはデザートだけだと思い込んでいたところにパスタが登場。 友人2人は「もうお腹いっぱい」とギブアップ。 ...

【大阪市中央区】餐餐美食:四川料理「水煮鱼」を堪能

イメージ
前回の投稿で「四川料理“水煮鱼”に挑戦したい」と書いたばかりだが、思いのほか早くその機会がやってきた。 『枕草子』が中国の国語の教科書に!鱼肚色ってどんな色? 私は最近、中国の小学校の国語の教科書を使って、中国語の勉強をしている。 小学五年生の上巻をぱらぱらめくっていたとき、“日本清少纳言”の文字を発見した。 水煮鱼(シュエイジューユィー)とは簡単に言うと、白身魚を麻辣スープで煮付けた激辛四川料理らしい。 先日、用事で本町まで行ったので、「どうせならガチ中華を食べて帰ろう!」と島之内に足を伸ばしてきた。 その際見つけた「 餐餐美食 」という店のメニューに、水煮鱼があったのだ。 時刻は16時。 中国語教室の先生は四川料理の名店として「 芙蓉苑 」を薦めてくれたのだが、あいにく営業時間外だ。 夕方でも営業している店を探してぶらぶらしていたところに、「定食 11:00~17:00」という貼り紙が目に入った。 17時まで定食を頼めるとはありがたい。この店に決めた。 「こんにちは~」とドアを開けると、店内にはテーブルが2卓。 そのうちの1卓で女性が二人、食事をしていた。 店の奥に厨房が見えるが人影はなし。 あれ?お店の人は?とキョロキョロしていたら、女性の一人が中国語で何やら話しかけてきた。 かろうじて「吃饭?(食事?)」だけは聞き取れたので頷いたら、カタコトの日本語で「2階」と厨房脇の階段を指さして教えてくれた。 お礼を言って階段を上っていくと、2階にはテーブルが5卓。先客が二人。店員らしき人はやはりいない。 …1階の女性二人はお客だと思ったけど、ひょっとしたら賄い中の店員さんだったのかも? そんなことを考えながら席に着くと、テーブルの上にはQRコード。どうやらこれで注文するらしい。 メニューは日本語だったので難なく注文完了。 しばらくすると、1階にいた女性が先客二人の席へ料理を持ってやってきた。 やっぱりあの二人、お店の人だったんだ。 そうこうしているうちに、今度は男性が私の料理を運んできてくれた。 この人が老板(店長)だろうか。 まあ誰でもいい。 しかし…出てきた料理を見て驚いた。 二人前はありそうな量だ。 ピリ辛煮魚定食 1,200円 メニューを見て、...

『枕草子』が中国の国語の教科書に!鱼肚色ってどんな色?

イメージ
私は最近、中国の小学校の国語の教科書を使って、中国語の勉強をしている。 小学五年生の上巻をぱらぱらめくっていたとき、“日本清少纳言”の文字を発見した。 なんと中国の国語の教科書に『枕草子』の第一段が載っていたのである。 《四季之美》というタイトルで、卞立强という人が翻訳している。 (ちなみに 国家中小学智慧教育平台 というサイトでも教材の閲覧ができるが、最新版と思われるこちらには《四季之美》は載っていない。) 原文と比較すると情景が鮮やかになりすぎている気はするが、美文だと思う。 リズムもよくて朗読するのに向いている。 が、日本人の私からするとどうしてもツッコミたくなる箇所がいくつかある。 明らかに誤訳だと思う箇所があるのだが、それ以上に気になったのが春の描写である。 春天最美是黎明。东方一点儿一点儿泛着 鱼肚色 的天空,染上微微的红晕,飘着红紫红紫的彩云。 “鱼肚色yú dù sè”ってなんだ!? 魚の腹の色? どこから出てきた??? だって、これに相当する原文といえば当然こうだ。 春はあけぼの。やうやうしろくなり行く山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。 魚の腹なんてどこにも書かれていないではないか。 私が鱼肚色の文字を見て真っ先に思い浮かべたのは、魚の腹を切り開いたときに現れる内臓の色だった。 赤黒い血の色。生臭いにおい。ちっとも美しくない。むしろ汚い。 だんだん白んでいく空の色とは似ても似つかない。 しかし、中国語の先生(中国人)に聞いてみたところ、鱼肚色はとても美しい表現だと言う。 というのも、鱼肚色は決して私がイメージしたような魚の腹の内側の色ではなく、外から見た魚の腹の色を指しているからだ。 確かに言われてみれば、魚の腹は外から見れば白い。 その白い腹に、魚の体の中を流れる血の色がほんのり透けてピンクがかっている。そんな色が鱼肚色だそうだ。 先生の解説を聞いてイメージし直してみると、確かに「やうやうしろくなり行く山ぎは、すこしあかりて」という描写にも合っている気がする。 さらに、中国人にとって魚は縁起物なのだそうだ。 中国語で“鱼yú”と“余yú”の発音は同じである。そこから、“有鱼”(魚がある)と“有余”(ゆとりがある)...

PR